2025年11月9日

8日目 エレバン (アルメニア)

 
いよいよ最終日。

帰りの飛行機が深夜3時20分発なので、1日ゆっくりと観光します。首都のエレバンは見どころが郊外に点在していて、ワンデーツアーが充実しています。


まずは、隣町にある世界遺産のエチミアジン大聖堂。
世界最古の教会で、他の国の教会にも大きな影響を与えたそう。
















"ロンギヌスの槍"。エヴァンゲリオンで名前は知っていましたが、十字架にはりつけられたキリストの死を確認するために使った槍。それがここに飾られている、というのを今知りました、、、見逃した!!出発1週間前に旅を決めると、こんなもんです、、、

内部は装飾が豪華だったのですが、残念ながら写真は撮れませんでした。















と思ったら、グーグルマップで内部を見れる写真があった!





次に、世界遺産のスヴァルトノツ大聖堂。
千年前の地震で崩れたらしいですが、珍しい円形3階建ての教会が建っていたそうです。



























もし空気が澄んでいると、標高5137mのアララト山が遺跡の後ろにせまった絶景です。9月上旬で気温30度の中だと、かなり薄っすら、、、

















そして次の目的地へ向かう途中!
アララト山の山頂にかかっていた雲が切れて、雪をかぶった姿が見えてきました!



























と思ったら、、、またすぐに隠れて、もう全く出てこない、、、

で、やって来たのは、ホル・ヴィラップ修道院。















"アルメニア"といえば、上の写真がよく出る代表的な景色です。やっぱりここも季節が良ければ、雪をかぶったアララト山と修道院がセットになった絶景!

で、ここを舞台にした物語がきっかけで、アルメニアは"世界初のキリスト教を国教にした国"、になったそうです。















修道院の1キロ先はもうトルコとの国境。イランとの国境もすぐそばにあって、3カ国の国境が入り組んでいます。




修道院の裏山に登ると、何もなさすぎて標高5千メートルの山に見えてこない、、、
















続いて、ガルニ渓谷という谷に入っていきます。





























40分ほど走った渓谷の一番奥地にあるのが、世界遺産のゲルガド修道院。1700年前、キリスト教を国教にした頃にできた修道院。



























岩を積んで建てられた部分と、逆に、岩山を掘って造られた部分があります。















豪華な飾りも色彩豊かなステンドグラスも大きなキリスト絵画もないけど、すごい見ごたえがある!




修道院の裏の誰もいない小道を進んでいると、高千穂の天安河原っぽい場所が出現!何の下調べもしていなかったからびっくり!















石を積んで祈りをのせる、って宗教に関係なく世界共通だなぁ。
















続いて、ガルニ神殿。
キリスト教伝来以前の1900年前の神殿だそうです。















神殿のすぐ横には当時の浴場も残っています。















もしかしたらこの景色を見ながらお風呂に入ったかな。


















そして最後にやって来たのは、シンフォニー・オブ・ストーンズと呼ばれる奇岩地帯。



"柱状節理"。ブラタモリでも見ましたが、マグマが冷えるときに6角形とかにひび割れが起きる現象、だと思います。そんな岩の景色が1キロ弱も続いています。日本でも見れますが、ここの規模感はすごすぎる!












































これでアルメニアの観光は終わり。
見どころは教会が中心でしたが、どこの教会もプラスの見どころがあって飽きることがありませんでした!


飛行機までまだまだ時間があるのでゆっくりと夕食。
アルメニア料理は、隣国のトルコ料理っぽさがあったり、中東っぽさもあったり、どれも安いのに本当においしい。















まるごと1匹の魚の身を、目の前で華麗に取り分けてくれます。















プ、プロ、、、!
















そして、飛行機までの暇つぶしにピッタリなシーシャ(水たばこ)!
ゆっくりと旅を振り返ります。情報が少ない国への旅だったので、行く前に緊張していたのが懐かしいな、、、



















こんな感じで、眠さに耐えながらも深夜便に乗り、最後の9日目、丸1日かけて羽田へと戻ります。今回はカタールの乗り換えが2時間しかなかったので、ドーハ観光はしませんでした。


で、最後の最後にハプニングがやってくる、、、

ちょうどこの日、関東で記録的な大雨が降りました。雨と雷で羽田の地上作業が一時取りやめ?!そんなわけで、飛行機が日本上空にやって来ると、同じ場所でクルクルと回りだす。ただでさえ到着が遅めの便だったのに、やっと着陸できたらすでに深夜1時でした、、、

仕方なくタクシー乗り場に行ったらこっちも大行列。あまりに混みすぎて、エスカレーターで将棋倒しが起きそうになっているし、、、で、2時間近く並んだタクシーで、家に着いたらもう4時近く。ちょっとだけ寝てそのまま朝から仕事、、、ハ、ハードすぎる、、、


まぁ、こんな感じでかなり疲労困憊でしたが、今回もすごい素敵な旅ができました!こんなマニアックで国土が小さな国々なのに、こんなに楽しめるんだな~。

コーカサス3カ国、またじっくりと周ってみたいです!!















*詳しくはホームページへ*
旅と音楽とちょっと
https://metde.gozaru.jp/

スマホ版 旅と音楽とちょっと
https://metde.gozaru.jp/sp/tops.html

2025年11月4日

7日目 エレバン (アルメニア)

 
最後の国、アルメニアに向かいます。

最初の計画では訪れるつもりは無かったのですが、調べると実は見どころが多い国だとわかります。そして陸路で国境を越えると世界遺産にも立ち寄れる!というわけで、日程キツキツになっても陸路で訪れてみることにしました!


アルメニアの首都エレバンとジョージアの首都トビリシは、国際バスが所要6時間ほどで走っています。今回は観光しながら移動するので、おなじみのタクシー移動!ネットで検索すると、観光付きの白タクが2万円代から出てきますが、信用できそうな会社で事前に予約しておきました。


朝8時にトビリシを出発。
街を出るとすぐに広大な景色が広がります。















そして1時間ほどで国境に到着。
ジョージア側の出国手続きをして、車で国境越え。

こっちがジョージア、あっちがアルメニア。さようなら。
















で、少し心配だったアルメニアの入国。

現在、アルメニアとアゼルバイジャンは領土問題で紛争中です。アゼルバイジャンの入国スタンプがあるとアルメニアの入国審査が厳しくなると噂がありました。ですが、ちょうど旅の1か月前の8月、トランプ大統領の仲介で両国が和平合意を結ぶ!

いいタイミング!と思ったのですが、やっぱり現場はまだ早すぎたみたいです、、、入国審査官は不機嫌な感じで尋問してくる!なんでアゼルバイジャンに行ったのか、どの町に行ったのか、知り合いはいるのか、、、


まぁ、友好的な表情をして無事に入国はできました!
建物内に両替所とATMがあります。
















そしてアルメニアの渓谷を走り、最初にやって来たのは世界遺産のハフパット修道院。



千年前に造られた修道院ですが、当時のままの感じ。ちょっとダンジョン感がありすぎて怖いです、、、















そういえば、ドラクエ2のダンジョンって落とし穴が多かったよな、、、



























外に出ると、渓谷の中腹に建っているので眺めがいいです!




そして、この辺のエリアは地形もおもしろい!
深い渓谷なのに山の中腹がまっ平らな台地になっています。



そのおかげで、町の広がりは、川沿いの狭い土地より上の台地側に広がっています。ただ台地は島のように独立して点在するので、移動する時はいちいち下まで降りてこないといけない、、、






次に向かうのは、台地を降りてまた登って、隣の台地にある世界遺産のサナイン修道院。
















こっちも千年前に造られる。




誰も居ない石造りの教会で、ひとり祭壇に立つ司祭。神に向けた祈りの歌声が全身に響いてきます。
















世界で初めてキリスト教を国教にした国。重さを感じるのは歴史のせい?



























こんな感じで世界遺産2つを巡りました。今まで見てきた教会の中でもトップクラスで派手さがなかったです。なのに今まで見てきた教会で一番迫力を感じました。


また渓谷沿いの絶景の道を進みます。

















で、次にやって来たのは、標高1900mにあるセヴァン湖。
湖畔に修道院がたたずんでいます。
















こんな素敵な教会で結婚式!



























アルメニアは海に接していない内陸国ですが、湖は琵琶湖の2倍の大きさ。
魚がめちゃくちゃおいしい!

















そして夕方6時頃、アルメニアの首都エレバンに到着。
ここは現存する世界最古の都市の1つらしいです。

早速、おしゃれな街を観光、
と思ったら、、、

こんなところで典型的な詐欺にひっかかってしまうっ!!金額にしたら4千円ほどなのですが、もしかしたら初経験?で悲しすぎる、、、くやしすぎる、、、


タクシーの支払いの時、たぶん500円もしない金額ですが、ドライバーにごちゃごちゃ言われたので大きなお札1枚(4千円ほど)を出しました。そうしたら渡したにもかかわらず、お札は受け取っていないと言い始める。"ほら持っていないでしょ"とわざとらしくジェスチャーするし、、、怒って言い合いをしましたが、取り戻せませんでした、、、


そもそもアゼルバイジャンやジョージアでは"Bolt"というタクシーアプリが使えて便利だったのに、アルメニアでは使えず、、、で、仕方なく観光地の前で客待ちしているタクシーに乗ったのですが、乗った時からいろいろ怪しかった、、、

乗る時に"いくら?"と聞いたら"メーター"と答えたのに、車にメーターついてなかったし、バックミラーでやたらチラチラこちらの様子をうかがっていたし、、、アルメニアはコーカサス3カ国の中で、1番素朴で治安も良いと聞いていたのですが、共和国広場の客待ちタクシーだけは気をつけて!


そんな感じで、気を取り直して観光します。
カスカードと呼ばれる階段状の観光施設。
















上に登るとピンク色をした素敵なエレバンの街を見渡せます。
















そして目の前にはアララト山。
旧約聖書でノアの箱舟が流れ着いたとされる山。















標高5137メートルで2つの峰を持つ独立峰です。富士山と同じですが、独立峰って本当に迫力あります。ちょうど、小さい方の峰が富士山とほぼ同じ高さ!ちなみに、元々はアルメニア領だったのですが、今はオスマン帝国時代に支配されてからのトルコ領です。


そして、おしゃれな雰囲気の中心街をプラプラ。

















こんな感じで、翌日はとうとう旅の最終日!



*詳しくはホームページへ*
旅と音楽とちょっと
https://metde.gozaru.jp/

スマホ版 旅と音楽とちょっと
https://metde.gozaru.jp/sp/tops.html