2015年8月26日

旅の思い出6

最後の思い出。
フィリピンのマニラから1泊2日でボホール島という島に行ってきました。
飛行機で1時間ほど。


島の一番の見どころ。
チョコレートヒルと呼ばれる不思議な景色の場所。


今は雨季ですが、乾季はもっとチョコレート色になるみたいです。で、こんなのが1000個以上もあるそう。


ターシャという、この島にしか居ない世界最小のメガネザル。


ストレスに弱いらしく近づけないですが、手のひらにおさまる大きさみたいです。


かわいいけど、たまに怖かったり。


夜行性だからほぼ動かず。



ジャングルの川をクルージングしながら昼食。ボホール島の定番コースっぽい。



ボホール島のすぐ隣にある、ビーチがきれいなパングラオ島に泊まってみました。


シンプルな世界って時間の流れがどんどん遅くなる。きっといつもの生活が速すぎるせい。



日本人はいなくて、中国人、韓国人の旅人が多かったです。たまにダイビング目的で日本人も来るそうですが、お店の看板は中国語や韓国語。
個人的には、ビーチリゾートが目的ならタイやマレーシアの方が好きかなと思いました。




白い砂浜のレストランでビール片手に舞台を眺める。いつもと同じサンセットなのに壮大な物語。


夜もにぎやか。でも、騒がしいビーチではないです。テクノがガンガン流れる騒がしいビーチも好きなんだよな。




こんな感じで今回の旅は終わり。
飛行機のストライキでバタバタになりましたが、いつもとは違って新鮮な旅でした。行くはずもなかったインドネシアに突然訪れ、予想外に楽しくて好きな国になる。なんか不思議でおもしろい出会いです。

青い炎のイジェン山もこれから絶対有名な観光地になると思います。

ただ、もうストライキとか空港閉鎖には2度とあいたくない。。。




とりあえず、わざわざ麻布の大使館までマダガスカルのビザを取りに行ったのに意味なし。そして、ツアーをキャンセルするギリギリまであれこれ動いてくれて、結局1円にもならなかった可哀想すぎる旅行会社。

次の旅の目的地はまたマダガスカルでリベンジしようと思います。


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2015年8月19日

旅の思い出5

青く光る山、イジェン山へ2泊3日のツアー。
最終日、朝7時半に無事イジェン山から下山できました。


下山時間は1時間ほどですが、なんか爽快感に包まる。
それと同時に、体じゅうが硫黄の臭いにも包まれる。。。

着替えたいのですが、ホテルには戻らずそのまま港に向かいます。


で、9時半頃に港に着いて3日間のツアーは終了。
あとはバリ島デンパサール行きのローカルバスに乗り込みます。

バリ島北部の世界遺産の棚田とかを巡りたい人は、ここから直接向かう。


バスに乗ったままフェリーに乗りジャワ島からバリ島へ。
意外と近くて1時間弱。同じ国ですが時差があって1時間変わります。宗教もイスラム教からヒンドゥー教へ変わり、街の雰囲気もちょっと変わる。


右の山のすぐ真裏がイジェン山。左奥の山が噴火している山で噴煙がこっちに伸びている。




硫黄臭を周囲にまき散らしつつ、17時前にやっと繁華街のクタに到着できました。まっ先にシャワーをあびる。
人生ベスト10には入る気持ちのいいシャワー!

で、翌日の午前中までの短い時間で街をプラプラしてみました。

12年前に一人旅で来て以来のバリ島。


前回よりおしゃれな建物がかなり増えている。マックにサーフィンをしているドナルドが居たのに今回見つからず。


相変わらず波が高くてサーフィンには良さそう。


バリのヒンドゥーは儀式が盛ん。




あっという間の滞在で、次の目的地タイへ向かいます。
噴火の影響で前日から空港は閉鎖していましたが12時に解除。16時発の飛行機だったのでギリギリ大丈夫でした。それでも2時間出発が遅れる。

空港は昨日の乗客も殺到していて大混乱。テレビカメラも来ていて、なんかつい1週間前にも見た光景。

ニュースで使われていた写真。




で、タイで1泊して翌日フィリピンの首都マニラへ。
ただ、マニラにはあまり見どころがありませんでした。

高層ビルが多くて意外と都会。


世界遺産の教会。



フィリピンはなんとなく治安が悪い危険なイメージがありましたが、他の東南アジアの国と同じで普通でした。危ない感じはしない。

ただ1つ、空港のタクシーはぼったくる事があるとガイドブックに書いてある。で、行先ごとに定額になったクーポンタクシーっていうのを使うと良いと書いてありました。

そんなわけでクーポンタクシーに言い値を払い乗り込む。ただ、あとでこの言い値が正規の5倍もぼったくられている事に気付く。。。

国の玄関でもある空港なのに、第一印象から悪くなってしまいます。
マニラの空港は"世界最悪の空港"第1位に何度か輝いたことがあるみたいですが、確かに納得できる。


ただ、第一印象は悪くなりましたが、その後はすぐに回復しました。

乗り合いバスのジプニー。
日本以上に蒸し暑い国で、ぎゅうぎゅうの身動きできない狭い車内。止まると風もなくなり意識が飛びそうになる。


地理的にも雰囲気的にも東南アジアと呼ぶには微妙に違和感がありますが、ごちゃごちゃの市場は東南アジアらしかったです。


うちの近所にもたくさんフィリピンパブやらレストランがあります。日常にフィリピン人がたくさんいるのに、意外と知らない近くて遠い国。
そんなわけで、マニラにも日本語がたくさんありました。


ハロハロというおいしいデザート。いろんな味がある。




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2015年8月12日

旅の思い出4

青く光る山、イジェン山へ2泊3日のツアー。
2日目、夕方18時前にイジェン山ふもとの小さな村に到着しました。


青い場所は頂上近くにあるので本格的な登山になります。で、夜じゃないと見れない。
そんなわけで、仮眠しただけで深夜1時半にホテルを出発。


もう旅行が始まって以来、毎日毎日早起きばっかり。
修行でもしている気分です。。。



ミニバスで標高1900mの登山口へ。
登山ガイドさんが1人付いて、ツアー参加の15人のグループで登山開始しました。

帰りに撮った写真で行きは真っ暗です。目の前の山頂付近まで登る。



普段から登山が好きなので、開始すぐにわかる現実。
登るペースがめちゃめちゃ速い。
さすがメンバー全員ヨーロッパ人。

そして登山道は富士山と似た感じです。
砂利でスリッピーだし、かなり急な坂。


すぐに息が乱れ、奥さんもグループから遅れだす。

とにかく火山ガスの山で、真っ暗な登山道をヘッドライト1つで登っています。ここではぐれたらもう生きて帰れないと思い、必死で奥さんを励ましながらついていきました。

でもアジア人が他のグループにも居ないおかげで、暗闇で遅れてもすぐガイドさんが気づいてくれる。そばに来ては励ましてくれて、なんか頼もしすぎる存在。



そんな心折れそうなペースで、1時間10分で山頂に到着。
あとでGPS時計を見ると、登山口からの標高差はたったの500mでした。でも500mとは思えないつらさ。

行きはまだ真っ暗。白いのは雲じゃなくて火山ガス。



頂上ではガスマスクのレンタルの商売をしている人がいました。ありがたく人生初のガスマスクをしてみる。

ただ、何度も使いまわしているマスク。
ガスマスクの仕組みは知りませんが、きっとフィルターがあるのだと思います。で、そのフィルターはもう役目を終えた感じで、効果がわからないほど火山ガスで苦しかったです。


そして頂上から急な崖を150m、30分かけてくだります。富士山で言うなら頂上の火口に降りていく感じ。




いつの間にか、前にも後にもライトの光が見えなくなり、奥さんと2人だけで下っていました。そんな時に、初の猛烈な火山ガスに飲み込まれる。

急斜面の崖の途中にいるのに足元も見えない濃いガス。危険を感じて引き返したいけど、一歩も動けない状態におちいりました。

あまりの苦しさでガスマスクを衝動的にはずそうとしてしまう。
でも、はずしたらもっと危ないと我にかえります。
奥さんも目が見えないと叫びだす。(目じゃなくて前が見えなかっただけみたいですが、こんな時にまぎらわしい表現。)

誰もいない不安な空間で一瞬死を感じました。風向きが変わるまでたぶん1分くらいのことですが、終わりがわからずとても長かったです。

薄いガスに飲み込まれた時。じっと動かずに待つのみ。



その後も何度もガスに飲みこまれる。
飲まれるうちに耐え方がわかってくるのですが、それでも鼻水がジュワーと出てくるし、目は痛いし、肺がビリビリ痛くなってくるし。水泳用のゴーグルを持っていくといいかも。

で、遠くで外人さんが必死に叫んでいたり、あちこちで激しく咳きこんでいたり、引き返している人がいたり。同じグループのドイツ人も引き返そうとしていてガイドさんに励まされている。


そんな感じでやっと着いた青い炎が燃える場所。

でも残念な事に、この日は空港が閉鎖になるほどの噴火が隣の山で発生。イジェン山も火山活動が活発だったのだと思います。ガスが大量に噴出していて、青い炎が隠れている。。。





なぜか赤にも光っている。




なんとなく炎っぽいけど。。。


近づくと熱波を感じます。


硫黄を削って運ぶ。カゴは70キロほどの重さになるみたいです。



硫黄を運んでいる人はガスマスクをしていない。過酷で危険な仕事。


1回運んで千円ちょっとの金額だったはず。でも、イメージと違ってみんな気持ちのいい人ばかり。そして、しっかり記念撮影でチップを稼いでいました。




一応"死の湖"と呼ばれているそう。ウソかホントかわかりませんが、高濃度の硫酸が溶け込んでいて、頭から浴びたら死ぬそうです。


観光客たくさん。みんな西洋人。


雲じゃなくて火山ガス。


バリ島とか5つの空港を1日半閉鎖にさせた噴火。確かに遠くまで流れている。噴火の大きな爆発音が何度も響く。



あれから一ヶ月経ちましたが、いまだにこの時を思い出すと硫黄の臭いがよみがえってきます。しばらくは温泉卵食べられないです。。。


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2015年8月5日

旅の思い出3

ジョグジャカルタの次は最大の目的地。
イジェン山という青く光る火山に2泊3日のツアーで行ってきました。





まだ有名じゃない観光地で、”地球の歩き方”にもほとんど載っていないので少し詳しく書いてみます。


そもそも存在を知ったのが半年ほど前。
年末特番の”世界の危険すぎる道”という番組でした。
情報があふれた時代に、まだまだ知らない絶景があるのに驚きました。

その後”クレイジージャーニー”という番組でもやっている。


で、ここは火山ガスが噴出しているので、どっちの番組もものすごく危険な場所という感じで放送していました。でも、実際は観光地化されていて、たくさん観光客も来ています。

ただ、ツアー中に数百組の西洋人観光客を見ましたが、
東洋人はたったの数組しか見かけない。それも東南アジア系。
なんかヨーロッパでも旅している気分になりました。

どんな秘境を旅しても必ず日本人とか韓国人の旅人がいるのに、イジェン山はアジアではまだまだ無名みたいです。




で、ツアーはジョグジャカルタを出発し、ジャワ島を横断しながら最後は船でバリ島に渡り、メインの街デンパサールで終了。
ランニング用の1秒ごとにGPSを捕捉してくれる腕時計で道のりを記録してみました。赤い線。




値段は、食事以外3日間の費用すべて込みで、ホテルを少しアップグレードしても1万1000円弱。安すぎる。
日本からも秘境に強い旅行会社とか全日空がツアーをやっていましたが、どれも30万円前後で逆に高すぎる。


ジョグジャカルタには旅行会社がたくさんありました。
2日前にツアーを申し込みましたが、前日でも大丈夫な気もします。人数が少なすぎて催行しないというよりは、人数が多すぎて満員の可能性の方が高そう。それでも、どこかのツアーには入れると思いますが。



そんな感じで、朝7時にホテルを出発。
自分と奥さん以外全員ヨーロッパ人の、15人ほどのミニバス。

で、1日中移動し最初の目的地のブロモ山に21時頃到着。
イジェン山とはまた別の活火山です。

ブロモ山の存在を知ったのも最近で、”住んでいる人が見たい 世界の絶景ハウス”という番組でした。旅番組が好きでよく見ていますが、意外と参考になってる。ただ見ている時は行くなんて思ってもいませんが。


そして、翌朝3時半にホテルを出発。
ブロモ山と朝日を見るために、ジープに乗ってビューポイントの2800mの山の上に向います。

ホテルを出た時は空にものすごい数の星。そして山を登るジープのライトが列になっていて絶景でした。
ただ、山を登っていると雲の中に入り、そして雨が降ってくる。


山頂は見事に雲の中でした。


そんなわけで、ビューポイントからの絶景と朝日は見れず。。。
でも山を下ってくると、朝もやに照らされた景色が現れます。

左上の雲がかかった山の頂上がビューポイント。


ブロモ山の真横の山。ダイナミック。



ブロモ山に登る。20分ほどで頂上に着ける低い山。


頂上にあいた火口からは煙があがり、硫黄のにおいが強いです。



火山灰が積もった場所だから、風で砂が舞い砂漠を旅している気分。


外から見た景色。左の噴煙を上げる山がブロモ山。


箱根とか阿蘇山と同じでカルデラになっています。
外輪山に囲まれた中心に活火山。


時期が合うと、外輪山の中に雲海がたまり絶景になるみたい。



ホテルに戻り、朝9時にイジェン山に向けて出発。
また1日かけての移動。



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