2023年11月29日

7日目 ドーハ

 
最終日。

リヤドからやってきたカタールの首都ドーハ。
乗り継ぎですが、せっかくなので1日観光してみました。


空港に到着したのは夜の23時半。
だけど世界中の人々が集まっていてすごいにぎわいです。

ドーハ空港は今年の"空港ランキング"で世界第2位だったそう。3位の羽田と比べたら豪華さは何十倍も違う!


空港内の出発エリアには巨大な公園があります。





































公園の周りはハイブランドの店が取り囲む。
ギャップがすごい。。。















公園以外も気になる場所たくさん。















カフェもセンス良くておしゃれ。
















国土は小さな国ですが、天然資源が豊富なカタール。
お金持ちの国はやる事がすごいです。


で、入国審査の長い列に並び、1時間半かかってやっと入国。
ウーバーを使ってホテルにたどり着いたら夜中の2時でした。。。



翌日、ドーハ観光へ。

まずはメインの観光地、スーク・ワキーフ。ここはお土産屋が集まった巨大な市場です。ただ昼間は暑いので人少なめ。サウジアラビアと一緒。






















今回初のカタールでしたが、お隣のドバイと比べると観光スポットは断然ドバイの方が多かったです。でもお土産に関してはドーハすごくいい!


どちらの国もイスラム圏からお土産を集めた感じですが、ドバイにはなくてドーハにたくさんあったのがイラン雑貨(ペルシャ雑貨)のお店。ドバイがあるアラブ首長国連邦はイランとすごい仲が悪いので、そのせいかイラン雑貨を見かけません。

おしゃれでクオリティーの高いイラン雑貨。イランに行かなくても買えるなんていい場所見つけた!あとは、大好きなトルコ雑貨とモロッコ雑貨。これはどっちの国にもあります。雑貨の買い物ならドーハおもしろい!


















ペルシャ絨毯のお店もたくさんあります。
我が家のリビングに合いそうなギャッベ(イラン遊牧民の絨毯)をずっと探しているのですが、なかなか出会えない。。。
















都会にも似合うラクダたち。

















どこに居ても目立つ渦巻の建物。行かなかったけど。。。





























イスラム美術館。















中にはイスラムの工芸品がたくさん置かれています。レベルが高くて見ごたえある。
















個性的な街になるのか、無個性な街になるのか、それはビルの形次第。
















変わった形の国立博物館。















初めて見る種類の工芸品。
大きなペルシャ絨毯に見えるけど、















近寄って見てみると、全部小さなビーズみたいなので作られています!
















こっちは本気を感じるペルシャ絨毯。
ものすごい細かい模様で、値段ものすごい高いと思います。
















昼に行ったスーク・ワキーフの市場に再び戻ってくる。
涼しくなった夜は観光客でにぎわっています。
















シーシャ(水たばこ)を吸いながら旅をゆっくり振り返る。
久しぶりの旅で、行く前に緊張していたのが懐かしいな。。。





























結局、夜中の0時すぎまでウロウロしていましたが、カタールは夜が遅い街。人はいるし治安の不安もないし。


そして、ホテルで1時間ちょっと仮眠してから空港へ。
朝7時発の羽田行きで帰国です。

10時間ちょっとのフライトですが、時差のせいで羽田に着いたら夜中の0時すぎ。


そしてここで失敗してしまう。
カタール航空のホームページに、ビジネスクラスに乗った人はタクシーチケットがもらえると書いてありました。行きにビジネスに乗ったので、チケットをもらえるつもりで計画を立てていたのですが、"帰りの便に乗った人だけ"とスタッフに言われてしまう。よく考えたら当たり前か。。。

翌日は朝から仕事だったので、自腹のタクシーで帰りました。。。痛すぎる。。。



こんな感じでサウジアラビアの旅は終わり。

旅の難易度は思っていたよりぜんぜん高くなくて、旅しやすい国でした。国を挙げて旅人にウェルカムだし。ただ物価は日本と変わらない感じで、貧乏旅行は難しそうです。

そして夏には絶対旅しない方がいいと思います。10月初旬でも暑さが厳しかった!あとハッジ(巡礼)の期間とか断食月は旅がしにくそうなので、よく確認した方がいいと思います。

今後もっともっと注目されそうなサウジアラビア。個性があっておもしろい国でした!!




お土産買い過ぎた。。。













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2023年11月22日

6日目 アブハー


サウジアラビア最終日。
ジェッダからアブハ―(Abha)という街に向かいます。


ここの見どころはたった1つ、700年以上前からある石造りの村です。
リジャール・アルマー村(Rijal Almaa Village)。

















2021年に、国連の機関が発表している世界最高の観光村(ベスト・ツーリズム・ビレッジ)に選ばれたそうです。2019年には世界遺産にも申請している。ただ途中で取り下げたみたいですが。


そもそもこの村が気になった理由ですが、旅好きな人に好きな国を聞くと、"イエメン"という答えが何回か返ってきていました。すごい行ってみたい国でしたが、今は内戦で行けない国。

そんなイエメンから100キロしか離れていないのがこの村で、雰囲気が似ていて興味が湧いてしまいました。






ジェッダの宿を早朝に出発して空港に向かいます。
7時半発のサウディア航空に乗りアブハ―へ。


街が近づくと、だんだん景色もダイナミックになってきます。
















アブハ―は標高2270メートルにある街。
山の上というよりは、平らな高原です。その広大な高原の縁(ヘリ)にあるのがアブハ―で、そのヘリから山の斜面を降りた所にあるのが目指す村。

















定刻通り、1時間ちょっとでアブハ―空港に到着。


ちなみにこの空港、数年前にイエメンの反政府勢力からミサイル攻撃を受けたそうです。その後も数回ドローン攻撃の標的に。イエメンとの国境沿いには外務省が渡航中止勧告を出していますが、一応この街は大丈夫。。。

というのも、この街は地元の人や中東エリアの人のリゾート観光地だそうです。その理由はすぐわかります。空港の外に出たらめちゃめちゃ気持ちいい風!標高が2千メートルを越えているので気温は18度、湿度もカラッとしている。最高の避暑地です!





そんな感じで、目的地のリジャール・アルマー村へ。


空港から村までは車で1時間半ほどかかります。タクシーだと遠いから行きたがらないとの情報がありました。ツアーだと結構な金額がかかる。

で、夕方に次のフライトの予約もしていたので、安心をとってツアーで行く事にしました。朝のツアー開始時間に間に合わなかったので、プライベートツアーを事前に予約しておきました。

ネット検索すると、1人1万5千円くらいから色々出てきますが、信用できそうな旅行会社で申し込みました。



ガイドさんと空港で合流。
貫禄あるおじさま。あと英語通訳として甥っ子も同伴。

そして会うなりメッセージ付きのバラの花束をくれる。ウェルカム感がすごいです。。。ガイドとしては慣れていて知識もすごいですが、外人のお客さんは初めてなのかも。終始ウェルカム感がすごかったです。

ただそんな初の外人が、"出川イングリッシュ"を少し良くしたくらいの日本人って、なんか申し訳ない。。。


















移動中にGPS時計を見ると標高が2980mもあります。そんな景色に全く見えないけど、確かに空気は薄いかも。その道路のすぐ横には、サウジアラビアで一番高い山?と言われるサウダ山3133mがあります。というか丘。

国別の最高地点ランキングを見ると、唯一サウジアラビアだけは"不明確"となっています。とがった山が無く、たくさんの丘から調べるのって難しいか。






ビューポイント。
高原のヘリから下を見下ろす感じ。ここから一気に2千メートル弱を下ります。


















この辺は猿が多い。

















クネクネと山を下る。デンジャラス・ロードと看板にありますが、道幅はちゃんと2車線あるので怖い感じはしないです。
















下りの途中におしゃれなモスク。
描いているのではなく、組む石の種類を変えて模様を作っている。















標高千メートルまで降りてくると、懐かしの暑さが戻ってきます。

















そして山の間から突然現れたのが、リジャール・アルマー村!
高くても5階建て、それが60棟ほど斜面に建っている感じだそうです。かっこいい!
















円形の広場を通りぬけた正面に、博物館入口とお土産屋さん。
昼前のせいか観光客は全然いません。ちなみに左下がガイドさん。















住居でもありますが要塞でもあります。昔は争いが絶えなかったそう。















日本の城みたいに隠れて攻撃できる場所がたくさんある。


























今ここに住んでいるのは、もう2家族だけだそうです。
建物内部が博物館になっています。あんまり興味のあるものは無かったけど。。。















室内はアル・ガット(Al Qatt)という伝統的な模様が描かれています。















イスやテーブル、食器や入れ物、なんでもこの模様。デザインも色あいもオシャレ。















端の方の建物は崩れてしまっている。















観光に寄り過ぎのせいで、世界遺産にならないんじゃない?と思ったり。
















そしてこんなマニアックな村で、今回のサウジアラビア旅で唯一の日本人と会ってしまいました!!女性二人組!やっぱり世界中のどんな秘境だって会うんだよな~!!


そしてこのお二人は村までレンタカーで来たそうです!す、すごい!

旅前にこの村を調べている時、レンタカーで周る西洋人が多い事がわかりました。空港にはレンタカー会社もたくさんあります。でもアルウラの時と同じで、日本の国際免許だと運転できない国なのであきらめました。

自分にはできないけど、レンタカーは自由で楽しいだろうな。。。



そして村を観光した後、もう一か所寄り道します。
ハニーハウスという場所。この辺は養蜂が盛んだそう。















1つの花の蜜だけで作られたハチミツが20種類くらいあって、それぞれの花の味見ができます。意外とできない体験。もちろん購入もできます。ガラス越しには巣を作っている蜂の様子も見れる。















まぁ、無理して行く場所ではないと思います。





ローカルの市場を説明しながら案内してくれる。
ちょっとだけイエメンのお土産も売っていました。















水とかを入れる袋ですが、毛つきは初めて見た!

















最後に家でご飯を食べていかないかと誘われる。
断りにくいし行ってみました!


で、さすがお金持ちの国!ガイドさんの一軒家も立派です。

1階は電動シャッターのガレージになっています。車2台入るくらい。そして家庭用エレベーターで2階に上がります。まずは応接室に通される。中はすごい煙たくなっていて、日本のお寺に似た系の香木の匂いが充満しています。砂漠地帯である中東はお風呂よりお香の文化が発達している。

しばらく話したら、上の階の30畳ほどのリビングダイニングに上がります。そこにはすでに豪華な料理が並んでいる!日本のレストランでも全く違和感のないおいしい味付け。普通は手で食べるみたいです。ただ作ってくれた奥さんとか女性は一切出てきませんでした。子供は関係なしに出て来るけど。
















そしてお腹いっぱいになったのに、もっとどんどん食べな攻撃がすごいです。一瞬"ウっ"てなるくらい、めちゃくちゃ無理して食べました。。。顔引きつっていたと思います。。。

最後は、アラビックコーヒーとデーツで食事は終わり。


お客さんを家でもてなすのが中東の文化だと思います。貴重な良い体験ができました。でも慣れていないのでかなり気は使ったけど。。。"旅猿"という海外を旅する番組で、いつも東野幸治が旅先のお宅の食事に招待されるのを強く拒絶します。"行けばいいのに~"といつも見ていましたが、気持ち少しわかったかも。。。


こんな感じで、充実した楽しい6時間のツアーでした。
そして最後、バラの花束を空港のゴミ箱にそっと捨てる。。。


17時の飛行機に乗って、首都リヤドへ向かいます。
LCCのフライナス(Flynas)という会社の飛行機。















定刻通り、1時間ちょっとでリヤドに到着。
サウジアラビアはいつだって定刻通り。

で、そのまま飛行機を乗り換えてカタールのドーハへ向かいます。


リヤドの国内線(第5)ターミナルに着いたので、国際線ターミナルへ移動します。到着ロビーの出口から空港の外に出て、左へ50mほど歩いた所にターミナル間の無料連絡バスがいました。


そしてリヤドから1時間ちょっと。
夜の23時半にドーハ空港に到着しました。

ドーハはまた次回。



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