2013年10月5日

旅の思い出1

最初に到着したイランの首都テヘラン。




すると、早速イランの洗礼を受ける。。。


飛行場で両替をしようとすると、
"ここの両替所はレートが良くないから、出発ロビーにある両替所の方がレートがいいよ。あなた次第だけど、そっちで両替した方がお得だよ。"
とすすめられる。

普通ではありえない発言なので、びっくりしてかなり警戒しつつ出発ロビーの両替所に行ってみる。
気を張って疑いながら両替を頼んでみると、
"これからテヘラン市内に行くの?ここの両替所より市内で両替した方がお得だよ。"
とすすめられる。


な、なんて国なんだ~!
親切すぎると言うか、商売っ気がなさすぎる。

ちなみに銀行で両替をしようとした時ですら、近所の両替所の方がレートがいいよと教えられるし。
そんなわけで一気に緊張もほぐれ、噂どおりの親切なイランに笑ってしまいました!



ただ、お金の計算だけは旅行最後まで悩まされる。
制裁のおかげでインフレが進み、100ドル(約1万円)が約300万リアルという量になっています。


例えば、500円くらいの買い物をすると、150,000リアル(ワン ハンドレッド フィフティ サウザンド リアル)になります。

これだけでも複雑すぎるのに、日常では"リアル"ではなく、ゼロを1個減らした"トマン"という呼び方をしています。だから15,000トマンで、さらにゼロを省略して15トマンと言われます。

だけど、呼び方だけ"トマン"でお金は"リアル"なので、頭の中でゼロを戻したりトマンからリアルに変換したり。さらに値札とかは算用数字ではなくペルシャ数字なので、もう脳みそパンクです!

今まで旅した国の中で1番難しかったかも。


ただ、親切な国イラン。
桁を間違えて出してもぼったくろうなんて気持ちはないのかちゃんと教えてくれます。もたもたしていても丁寧に説明しながらお金を抜いてくれます。
他の国だとありえないけど、もう身をまかせっきり。



そんな感じで、旅の初日と最終日に1泊ずつテヘランに滞在してきました。
でも、あまり見所はないです。




テヘランは山脈のふもとに広がる街。
山には緑が無く、かなり乾燥したお国。
だから日陰は涼しいけど、日向はかなり暑くてぐったりしてしまいます。>

でも、緯度はちょうど東京と同じ位で、四季がちゃんとあって雪も降るそう。


そして、1000万人を越える巨大な都市なので車も多い。
空には薄くもやがかかり、タクシーに乗っていてもすぐに目が痛くなってきます。
きっと、大気汚染でPM2.5がかなりすごいことになっていそう。

個人的には、途上国のあの粗悪なガソリンの匂いって好きだけど!




で、テヘランで1番の見所の宮殿へ。
今年、富士山が世界遺産になって騒がれましたが、他にも18件が登録されています。
そのうちの1つがこの宮殿、世界遺産になりたて!


宮殿は今までに見た事のない豪華さ。
壁一面に鏡をモザイクにしてちりばめた部屋とか圧巻です。

ただ、宮殿の1番の見所が撮影禁止。
1番撮りたい場所の写真がない。







どこの国でも楽しいのが市場。
テヘランのバザールは中東最大規模らしいです。

そして、さすがペルシャ。
洗練されたおしゃれな商品がたくさん。


中東を旅するようになって、イスラムの雑貨とか家具にはまりました。で今回、半分冗談で、半分本気で本場のペルシャ絨毯を狙ってみました。

旅の前にも、見る目を鍛えるために日本のペルシャ絨毯屋をまわって勉強。
まぁ、結局イランでも高すぎて買いませんでしたが、日本で買うよりは3分の1とか4分の1の感じでした。

日本だと100万円をかるく越えそうな巨大で繊細な模様のシルク絨毯が40万円くらい。1畳ほどの絨毯だと10万円前後。
いずれ買いたいな!






街なかにポツンとあるモスクですらレベルの高い美しさ。




1979年にイラン革命というのが起きました。
その時、アメリカ大使館が占拠される。

今も、旧アメリカ大使館は当時のまま残っています。
写真を撮ってはいけないらしく、こっそり撮影。
他にも壁に"アメリカをぶっつぶせ"と書いてある。



そこから反アメリカ体制が今に続いていますが、地元の人を見ているともう昔の話で、どんどん状況はよくなりそうな感じ。新しい大統領もすごい優しそうなお顔だし。

去年のアカデミー賞作品賞のアルゴという映画が、このイラン革命の時の話だったはず。近いうちに見てみよ。



*詳しくはホームページへ*
旅と音楽とちょっとのお金
http://metde.gozaru.jp/

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