2016年7月27日

旅の思い出10

最後の思い出。

パンゴンツォという湖へ1泊2日の旅。
前回の続き、湖へと向かいます。


注目もされない絶景がそこら中に転がっている。もったいないから大切に記録。



いつもは止まって見える雲。ここでは影を引き連れダイナミックに迫ってくる。



色が少ない世界。だから、変化にすぐ気づく。




こんな感じで、今回の旅の最大の目的地、パンゴンツォに到着。
インド映画の"きっと、うまくいく"を見て、ラストシーンのこの場所に惹かれてラダックの旅を決めました。来れてほんとに良かった!来ることを決めて良かった!



汚れる理由が一つもないから、どこまでも透き通る。



祈りの旗がなびく音、ここではやけに響いてくる。



いろんな青に出会える場所。




パンゴンツォは標高4300mにあります。
小さな湖に見えるのですが、全長が150キロもある細長い湖。で、湖の途中に中国との国境が走っている。湖沿いの悪路を進み、インド側最奥の地、メラクという村へ向かいます。











人ではなく動物たちが迎えてくれる。








ただの湖なのに、いつまで見ていても飽きない景色。






メラクの村に到着。40軒ほどしかない素朴な村です。
ここには宿がないので民家にホームステイ。



どっちを見ても絶景の村。





村の横にある小さな丘に登ってみました。
高さは100mほどですが、標高が4000mを越えているので、かなり苦しい道のり。



画面の真ん中から右端に見える山は中国チベット自治区の山。その手前に停戦ライン。国境まで15キロですがほんとに近い。



丘の上には、チベット仏教のお堂がたたずむ。







星を見るのを楽しみにしていたのですが、満月の直前。影ができるほどの月明りで、星雲までは見えませんでした。





朝日はシンプルな喜びを運んでくれる。こんな当たり前な事を長いこと忘れていたな。



世界はあっという間に光を取り戻す。地球はものすごい速さで周っている。








インド映画のラストシーンの場所。全員インド人観光客。



こんなところで引馬の乗馬体験がありました。
乗馬を始めたので、ブータンかラダックで絶対乗ってみたいと思っていました。でも、旅行前に調べたら乗れる場所が見つからず。そもそもチベット文化圏は仏教の輪廻を信じているので、馬に乗って苦痛を与える事はほぼしないそうです。
だから諦めていたのですが、旅の最後の最後に乗れた!馬さんメタボですんません。









これで今回のハードな旅は終わり。なんかタイが遠い昔のようです。そして仏教の巡礼でもした気分。。。


チベット仏教のおもしろいなと思う所なのですが、信仰さえすれば幸せになれるわけではありません。神様を信じれば幸せになるわけでも、座禅や念仏を唱えるだけで幸せになるわけでも、偉い人の話を聞くと幸せになるわけでもありません。

自分自身で学んで利他の考えを身につけていかないと、幸せを手にする事はできません。で、その理由と方法が論理的にたくさん説明がされています。だから、宗教ではあるのですが、なんだか哲学っぽい。

そして、心の仕組みについても原因と結果で意外と矛盾を感じない説明がされていて、仏教は"心の科学"と呼ばれるのも納得してしまいます。


世界中で行き詰まり感がものすごい時代。スーパーコンピューターで人間の経済の営みを再現すると、最初はみんなが中産階級になり良い時代なのですが、その後少しずつ貧富の差は拡大し、富を持つ人にはどんどん富が集まり、最終的には1人の超大金持ちとあとは全員貧しい人になってしまうそうです。

だからこそ社会保障の仕組みがあって、そこまで極端にはならないと思いますが、利益至上主義もそろそろ限界が近いのかなと感じてしまいます。

なので、仏教的な価値観や生き方ってこれからの時代に意外と参考になるのかなと思います。


もし興味があれば、ダライラマや欧米人のチベット仏教徒が日本語訳の本をたくさん出しています。例えば、東日本大震災の時のダライラマの言葉をまとめた"傷ついた日本人へ"という本は、宗教くささが少なく内容も濃いので、目次として最適かも。


こんな感じで、仏教ファンに磨きがかかる旅。
ただ、仏教に興味があってもなくても、ラダックはものすごいオススメの場所でした。治安も良いし物価も安いし、とにかく大絶景が待っている!機会があればぜひ訪れてみてください!


写真が多すぎて想像以上に長くなりましたが、おしまい。




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