2016年6月11日

旅の思い出2

タイを早朝に出発して、3時間ほどでブータンへ。


あまりイメージのなかったブータン。南の国だと思っていたのですが、地図を眺めると沖縄と同じ緯度でした。首都ティンプーの標高は2千メートル以上あるので涼しいです。

そして、昔チベットを旅した時、辺境のギャンツェという町を訪れました。そこから首都ティンプーまでがわずか150キロの近さ。
ただ、その短い間にヒマラヤ山脈の高い壁がそびえるので、ブータン側は緑あふれ、ギャンツェ側は緑のない乾燥地帯。全く違う景色で地図好きにはおもしろいです。ギャンツェの日記



狭い谷に向かって右へ左へ、スリルあふれる着陸。


空港は山の中。




そんな感じでたどり着いた、最後の秘境と呼ばれるブータン。

ブータンは国の政策で国内総生産(GDP)ではなく国民総幸福量(GNH)というのを重視しています。なので、日本よりかなり貧しい国ですが、日本人より心豊かに幸せに暮らしている国かもしれません。

なぜ幸せになれるのかというと、国民のほとんどがチベット仏教を信仰しているチベット仏教国だからです。幸せになる為の教えを日々実践しながら生活している感じです。



そんなわけで、ブータン観光はお寺巡りが中心。
でも、残念ながら寺の内部は写真が撮れませんでした。




あちこちで老若男女が熱心に祈っています。



仏塔の周りを巡礼したり、五体投地(全身を地面に投げ出すお祈り方法)をしたり。




チベット仏教を知った頃に1つ驚かされたのですが、
人々が何を熱心に祈るのかというと、まさかの自分の事や家族の事ではなく、世界中の人々の幸せ、つまり他人の幸せを祈っているという事です。例えば嫌いな人の幸せも。


仏教では今起きている事には必ず原因があるという考え方をします。今お腹が痛いんだとしたら、それは結果であって、前に何か悪いものを食べた原因があるからとか。

なので、人々の幸せを祈ったり人々の幸せの為に何かする事は、いずれ自分の幸せという結果になって戻ってくるという考え方をします。今幸せなのは昔あれをしたおかげかなみたいな。

逆に、自分の事ばかりを考え欲望に執着してしまうと、その結果として他人との衝突や悩みや苦しみが出てきてしまいます。

なるほどなとは思いつつ、実践するのは難しいですが。






ガイドさんにチベット仏教のファンだと伝えたら、一緒に五体投地をする事に。
何度も五体投地をしたおかげで調子づき、ガイドの居ないインドのラダックでもお寺を巡る度に五体投地をしてしまう。






マニアックな仏教の映画ですが、キアヌリーブスが出演し坂本龍一が曲を作る"リトル・ブッダ"という映画の舞台パロ。




ブータンの首都ティンプー。
首都と言っても10万人しかいない小さな山あいの街。そもそもブータンの人口が80万人しかいません。



ティンプーのメインロード。
伝統衣装を着ている人も多く、素朴で心が安らぐ首都。



ブータンには信号が1つもなく、唯一、首都の中心のここだけ手旗信号をしています。



ブータン料理のメイン食材はトウガラシ。
トウガラシにチーズを混ぜた家庭料理で白ご飯を食べます。
確かに味付けはおいしくてご飯はどんどん進みますが、なかなか危険すぎる辛さ。自分たちは1本をチビチビ慎重に食べますが、ブータン人は数本をボリボリ食べる。





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